女性泌尿器科(女性外来)

女性外来とは

女性の泌尿器疾患に対する診察を行います。担当は女性医師が行います。

woman01歳をとり、排尿の問題のために 外出を控えたりしていませんか?何かに挑戦したくても、排尿や 違和感のためにあきらめたりしていませんか?

泌尿器って、イメージ的に男性の科という感じがして受診しづらいと思っていませんか?

頻尿や尿失禁、骨盤臓器脱などは中高年女性の生活の質(QOL)に関わる重大な問題です。

woman02順天堂泌尿器科では女性医師による女性泌尿器外来を開設しています。

私たちは同じ女性として、歳をとっても少しでも若く元気でいられるお手伝いができればと思って診療しております。

何か心配なことがございましたらお気軽に受診してください。

尿失禁について

woman03咳やくしゃみをしたときに漏れる、トイレに行きたくなって間に合わずに漏れる、我慢していたのにトイレのドアをあけたとたんに漏れてしまう、水の音を聞いただけで漏れてしまう、知らない間に漏れている・・・・、こんな経験ありませんか?

woman0440歳以上の3人に1人は尿失禁があるといわれています。尿失禁にはいろんなタイプがあります。タイプにあわせて、内服治療や体操などの理学療法、手術と治療の選択肢はさまざまです。

尿失禁のタイプ

咳やくしゃみでもれる
立ち上がった時にもれる
歩いている間やジャンプをするともれる
腹圧性尿失禁
トイレに間に合わないでもれる
水の音を聞くともれる
切迫性尿失禁
知らない間にいつの間にかもれている 溢流性尿失禁・反射性尿失禁
トイレへの移動に時間がかかりもれてしまう 機能性尿失禁
常にもれている 尿道外尿失禁 など

主な疾患について

腹圧性尿失禁

woman05正常な身体ではお腹に強い力(腹圧)がかかった場合、骨盤底筋という筋肉が膀胱と尿道を支えることで尿道が締まり尿が漏れるのを防いでいます。

咳・くしゃみをしたり笑ったり、走ったりスポーツをした時に、重い物を持ち上げたり坂道や階段をのぼり降りするなどの腹圧がかかる動作をした際に骨盤底筋が弱くなったり痛んだりするために尿道がうまく締められなくなり尿が漏れるのを腹圧性尿失禁といいます。

原因:出産や加齢、女性ホルモンの低下、肥満、慢性的な咳や喘息

骨盤臓器脱

骨盤内の臓器(膀胱・子宮・腸)は骨盤の底にある筋肉などでささえられていますが、出産や加齢,肥満,慢性的な咳や便秘などにより弱くなり支えられなくなることにより膣の出口の方へ下がってきます。

woman06症状:陰部に何かが下がってきている感じ(下垂感)や何か物がある感じ(会陰部不快感・異物感)の他に排尿困難、頻尿・尿失禁・便秘・排便困難などという症状が出る事もあります。日中よりも夕方の方が症状が強くなったり、立ち仕事をしている際には症状が出るが座ると楽になるなんて事もあります。

過活動膀胱

woman07過活動膀胱は急に我慢できないような尿意がおこる、トイレが近い、夜中に何度もトイレに起きる、急にトイレに行きたくなり我慢ができずに漏れてしまう事があるなどの症状を示す病気です。40歳以上の男女の8人に1人が過活動膀胱の症状をもっているといわれています。原因は様々ですが、原因の特的できないものや加齢によるものが実際には最も多く存在しています。

症状:

  • 急に尿意を我慢できないような尿意がおこる(尿意切迫感)
  • トイレが近い(頻尿)
  • 夜中に何度もトイレに起きる(夜間頻尿)
  • 急に尿をしたくなり、トイレまで我慢できずに漏れてしまう(切迫性尿失禁)

原因:

  • 神経性→脳卒中や脳梗塞などの脳血管障害、パーキンソン病などの脳の障害、脊髄損傷や多発性硬化症など
  • 非神経性→骨盤臓器脱 原因が特定出来ないもの

治療:

  • 薬物療法
  • 骨盤底筋体操
  • 膀胱訓練
  • 電気刺激療法

順天堂医院泌尿器科では過活動膀胱の新しい治療法について臨床試験を行っています(2019年12月時点)。詳しくは「過活動膀胱の治療に関する臨床試験について」をご覧ください。

間質性膀胱炎

woman08頻尿や残尿感、排尿後の痛みなどの症状があります。細菌が原因となって起こる膀胱炎と異なり、抗生物質や抗菌剤を服用しても効果はありません。

尿検査では異常はみられず、膀胱鏡検査で膀胱粘膜に特徴的な所見がみられます。

症状:

頻尿 残尿感 排尿後の痛み 下腹部痛

治療:

薬物療法 膀胱水圧拡張術

受診方法

woman09初診時:

1階の総合受付でカルテを作成してもらいます。その後、3階の泌尿器科の受付に行ってください。

受付では、詳しい症状を説明する必要はありませんが、初診時は女性泌尿器外来希望と伝えてください。

問診票を渡されますので、待っている間に記入していただきます。

待ち合い時間に尿をとっていただく事もありますので、可能であれば排尿は我慢しておいてください。

woman10予約の方の間で診察させていただきますので、多少お待たせすることがあるかもしれません。ご了承下さい。

再診時:

再診からは予約制です。予約時間までに1階で受付した後、3階の待ち合いでお待ちください。

女性泌尿器外来

毎週火曜日午後13時〜  予約制

担当 高澤直子