症状:尿路結石の症状とは
腎臓の結石は無症状のことがおおく、健康診断などで偶然見つかることが多いです。
尿管に結石があると,尿管結石による水腎症がおこり
- 「背中や脇腹がとても痛い」
- 「吐き気がする」
- 「吐いた」
- 「なんども排尿にいく」
- 「残尿感がある」
- 「尿に血が混じる」
- 「排尿時に石が出た」
などの尿管結石の自覚症状が急に出てくることがあります。
f-TUL:より安心で正確な内視鏡治療
順天堂大学では最先端の内視鏡とレーザー機器をラインナップして尿路結石の治療にあたってきました。2015年より、磯谷准教授、野間医師が尿路結石治療の専門スタッフとして着任し、以前から培ってきた伝統的な治療手技TULにくわえて,先進的な画像処理技術である(3D-cCTU)を尿路結石の手術プランニング・システムとして応用しています。
さらに,サンゴ状結石などの治療が難しい症例には,より大きな効果をひきだす,PNLとのハイブリッド手術も行なっています。
順天堂大学は,体に優しい,より安心できる正確な内視鏡治療に力を入れています。

レーザで尿管結石を砕石しているところ。
f-TUL(腎結石、尿管結石のレーザー砕石術)
PNL: 大きな結石に対するPNL手術
2cmをこえる大きな腎結石や,サンゴ状結石とよばれる複雑な形をした腎結石があります。
このような大きな尿路結石に対して,順天堂大学ではPNLという手術で治療をおこなっています。
腎結石が大きい場合や,治療が難しいサンゴ状結石には,より大きな効果をひきだすために尿管鏡を用いたTULとのハイブリッド手術も行なっています。
PNLの手術適応の詳しい内容は、尿路結石症診療ガイドライン2013年版において述べられています。
とくに順天堂大学では,成功のカギであるとされる穿刺トラクト作成のプランニングをFUJIFILMと研究中の先進的な画像処理技術である3D combined CT Urography (3D-cCTU)を用いて行なっています。3D-cCTUを用いる事により,術前のCT画像から,最も砕石効率が高い手術を計画する事が可能となります。
担当医師と患者様の声
PNLで治療された患者様の声 48歳男性
右横腹が3年前から大変に痛み出しました。仕事ができなくなるぐらいの痛さだったので、近くの病院に行きました。
そこの病院でレントゲン検査をしたら、大きい石があってここでは治療できないと言われました。その病院から、何箇所か病院の名前を言われて、知っていた病院だったため受診しました。PNLで治療をされている病院が少なく、大変な治療だと思いました。
背中から腎結石を摘出する手術を受けましたが、治療中に発熱がでたり、背中から管(腎瘻)がでていたり、尿管の管をぬくなど大変なときもありましたが、2回目の腎瘻からの手術で、全て結石が無くなったときは大変うれしかったです。
治療のまえは、痛みの症状がつらくて仕事が、できなくなった事が一番大変で辛かったですが。現在では痛みもなく元気に仕事ができています。
腎臓の再発が起きやすいとの事なので、再発の起きないように心がけています。
最後になりましたが、先生方、看護師の皆様、どうも有り難うございました。