要旨
人の気前をよくしてくれるホルモンがある。俗にいう男性ホルモン「テストステロン」だ。テストステロンは。男性を形づくる。おちんちんを作り、「脳の性分化」に作用し、大人の男の体に成長させる。しかし実は、女性の体の中にも、女性ホルモン「エストロゲン」の10倍以上のテストステロンがある。男女共通の普遍的な作用があるためだ。その一つが社会的な関係への影響である。
人は、例えば運動会で一等賞を取ったり、授業参観の時に当てられて正解を答え、社会的に認められると、テストステロンが増える。すると、新しいことにチャレンジする意欲が増し、社会的に公平・公正な考え方を持ちやすくなり、嘘をつきにくくなる。また、テストステロン値が高い人は、長生きする傾向がある。
一方でこのホルモンが減ってくると前向きでなくなり、社会参画に弊害が出てくる。またメタボになりやすくなる。ハツラツとした人生を送っていく上で重要なホルモンなのである。うつ状態の方など、テストステロンが極めて低い場合、テストステロンを補充するとよい人もいる。
収録日:2014年5月2日 公開日:2014年8月7日