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(株)イグニスとVRによる慢性痛み刺激の緩和の共同研究を行います。

Virtual Realityアプリケーションによる慢性痛み刺激の緩和の臨床研究

順天堂大学大学院医学研究科 遺伝子疾患先端情報学講座 (堀江重郎教授)は、医学部附属順天堂医院、および株式会社イグニスの子会社でVRを開発するパルス株式会社との共同研究として、「バーチャルリアリティ・アプリケーションによる慢性痛み刺激の緩和の臨床研究」を開始します。

「慢性の痛み」の治療には、鎮痛剤が用いられます。しかしながら鎮痛剤は、重篤な副作用を引き起こしたり、またオピオイド鎮痛薬の乱用は、海外で大きな社会問題となっています。そのため、薬ではない「痛み」に対する治療方法の開発が期待されています。

バーチャルリアリティ技術(以下VR)とは、コンピュータの作り出す仮想の空間を現実であるかのように知覚させる技術です。
VRは脳内の内因性オピオイドに作用して、疼痛を減少させる可能性があります。
本研究は、泌尿器がんなどの疾患によって慢性的に疼痛を感じ、鎮痛剤を服用されている患者さんに市販のVRゴーグルを装着してもらい、約20分間のVR画像を視聴することによって、「痛みの治療」が可能であるか調査します。
VRでの痛み治療が実現すると、副作用を心配することなしに、手軽に「痛みの治療」ができ、ひいてはQOL(生活の質)の向上が期待できます。

主任研究者である堀江重郎氏はこう語ります。「VR体験が痛みを和らげることができるか、明らかにしたいと考えております。また使いやすく高品質なVR画像アプリケーションの開発は、痛みを軽減する目的のみならず、医療技術を進歩させる画期的なイノベーションとなると考えています。」

順天堂大学医学部附属順天堂医院 について、
順天堂大学医学部附属順天堂医院は、我国でいち早く西洋医学を採り入れた医学塾として天保9年に開設されました。それ以降「不断前進」と「仁」という基本理念をもとに、社会に貢献する国際拠点大学・大学院として発展してきました。順天堂は医育機関を併設した西洋医学の医療機関として、日本で最も長い歴史と伝統を誇り、国内外に多くの教育機関を有する、国内屈指の教育機関でもあります。
お茶の水キャンパス内にある順天堂大学医学部附属順天堂医院は、2015年12月には医学教育とヒトに関する研究のプログラムを兼ね備えた大学病院の本院として、わが国で初めてJoint Commission International JCIによる認定を取得しました。順天堂医院は、救命救急センター、ER、総合周産期母子医療センターなどを擁する特定機能病院であり、ロボット手術をはじめとした、先端医療に習熟した各領域の専門医が名を連ねています。詳しい情報はホームページをhttps://www.juntendo.ac.jp/hospital/をご覧ください。

お問合せ先:
順天堂大学大学院医学研究科泌尿器外科学
113-8421東京都文京区本郷2-1-1
電話 03-3813-3111(代表)
泌尿器学講座

4月12日放送『生島ヒロシのおはよう一直線』に当科の堀江重郎が出演します。

2018年4月12日(木)朝に放送される「生島ヒロシのおはよう一直線」(TBSラジオ他)内コーナー「健康一直線」に当科の堀江重郎が出演します。

TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう一直線」(外部サイト)

「生島ヒロシのおはよう一直線」内コーナー「健康一直線」朝6:10ごろ放送