小さい腎臓がんに対するロボット支援腎部分切除術

腎臓がんの手術には全摘手術と部分切除があります。
腎部分切除術は、腎臓がんの、腫瘍の部分のみを切除し正常の腎臓を温存する術式です。最近では比較的小さな腎がんに対する治療法として、一般的になっています。


腎部分切除術は、腎臓の血流を一時的に遮断し、腫瘍を含む腎臓の一部分を切除し、その後、欠けた部分を糸で縫い合わせます。腎血流の遮断時間が長くなると、手術後の腎臓の機能は低下してしまう傾向がありますので、速い手術が望まれます。腎部分切除術は、一般的にはお腹を開け、筋肉を切って行う開腹腎部分切除術が行われます。また患者さんの身体的な負担が少ない治療(手術)の一つとして、腹腔鏡下腎部分切除術も保険診療として認められています。腹腔鏡による腎部分切除術は、開腹手術に比べてきずが小さく、手術後の痛みが少ないことなど、利点も多いですが、鉗子の操作性の不自由さなどにより、腫瘍を切除したり、腎を縫合したりすることが難しくなります。

順天堂医院では、前立腺癌に対する手術と同様、腎部分切除術に対しても、手術支援ロボット ダ・ヴィンチを用いています。手術支援ロボットを使って手術することにより、「三次元の立体的な画像」をモニターで見ながら臓器と腫瘍の位置関係を正確にとらえて手術することができます。また、腹腔内(お腹の中)で、複雑で細かな手術手技ができます。このため、現在一般に行われている腹腔鏡下手術の欠点を補い、より安全で身体への負担が少ない手術が行えます。

ロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術は2016年4月より保険適用となりました。

当院では2015年1月より厚生労働省によって承認を受けた「先進医療制度」のもとで行われる臨床試験を行っておりましたが、2016年4月よりロボット支援腹腔鏡下腎部分切除術は保険適用となりました。皆さんの治療選択の一助となれば幸いです。

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