学生教育の取り組み

私たち、順天堂大学泌尿器科では現在は5、6年生にはBSLの2コマ/週で以下に述べるような,特徴のある教育を行なっています。

BSLでは,後腹膜及び骨盤内解剖の理解,泌尿器科手術「ロボット前立腺摘除術」の理解です。課題はBSL期間中の4日間をかけてBSLグループ学習としてPBL形式で行われます。各グループに骨盤骨3Dプリンターモデル,臓器モデル作成キットが渡され,次の内容で課題を行ないます。

  1. 3Dプリンターを用いて作成した骨盤骨を基礎に,後腹膜及び骨盤内臓器を自己学習にて作成し,手術見学で見学した「ロボット前立腺摘除術」を参考にしながら,後腹膜及び骨盤内モデルを作成する。
  2. 作成した臓器モデルをもちいて「ロボット前立腺摘除術」を再現し,手術の再現動画を作成する。「の手術合併症,合併症の解剖学的な回避方法についてビデオ・プレゼンテーションを作成,プレゼンテーションを行ない,評価とフィードバックをうける。

本課題は、passiveではなくactiveに実習に臨む必要があります。また通常の解剖学的教科書より専門的な泌尿器手術解剖的知識(デノビエ筋膜や内骨盤筋膜,神経血管束の走行など)が含まれるため,専門的な用語や知識を獲得するため,文献検索を行なったり,手術に際して適切な質問を行なうなどの情報収集能力が必要とされます。本課題は医療情報収集能力・メディカルスタッフとの接し方・チーム学習・自己学習・プレゼンテーション技能を獲得することも目的としています。実際の学生からの反応は好評で人気は高く,いわゆる名物課題のひとつとなっています。

学生のプレゼンテーション動画